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【インタビュー】「International Understanding Forum」学生企画メンバーにお話を聞きました

掲載日:2018年07月06日

異文化理解や英語でのプレゼンテーション能力の向上などを目的として企画された「International Understanding Forum」。

この企画は、グローバル技術科学アーキテクトコース(GAC)国際交流クラブ(CALL)の学生4人がタッグを組んで立ち上げました。 6月13日(水)に第1回のイベントを終えたメンバーに、この企画への思いを聞きました。

International Understanding Forum(IUF)企画立ち上げメンバー

・リム ジア エン(建築・都市システム学課程 学部4年生 GAC)5IUForganisers のコピー.jpg
・田中 哉太 (電気・電子情報工学課程 学部4年生 GAC、CALLメンバー)
・川上 千夏 (電気・電子情報工学課程 学部4年生 GAC)
・原田 祥吾 (機械工学課程 学部4年生 CALL部長)
(敬称略)
写真:左から、川上さん、田中さん、リムさん、原田さん

インタビュー

Q1:どんな思いをもってIUFを立ち上げたのですか?

リム:人はそれぞれの思想や背景などが違いますから、ユニークで、お互いに尊重すべきだと思います。他人との違いを受け入れるのは自分を強くすることだと信じます。色々なきっかけから、私は他人が違いを発言してくれる生の声が、非常に貴重なものだと気づきました。差別や非難をされるかもしれないので発言には勇気が必要ですが、必ず世の中誰にとってすごく価値がある話になります。
今自分がいる豊橋技術科学大学には、世界中からきた背景が異なる人々が集まっていることが良いチャンスだと思い、この環境で自分の話をシェアしたり、他人の話を聞いたりできるプラットフォームを作ろうと考えてIUFを企画しました。私は個人的に、世界の他の地域からはるばるきた学生や大学のスタッフの話を聞きたい、特に彼ら自身の思想を加えた個人あるいは故郷の話を聞きたいです。世界は広く、より多くのことを学ぶのには限界がないと信じます。ただ他の人のことを受け入れるだけです。

田中:留学生が多いにも関わらず、本学では日常会話以外で英語を使う機会というのが存外少ないものです。実際に社会に出て、エンジニアや研究者になって使う能力には、日常会話以外にプレゼン力が挙げられます。そのような力を磨くための場を提供できたらという思いで、このイベントを企画しています。

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川上:本学には留学生が多く在籍し、日常的に留学生と交流する機会が多くあります。しかしながら、特に日本人学生は英語に触れたい、留学生と接したいと思っていても行動に移せない人が多いと思いました。英語を話すイベントは頻繁にあります。しかしながらそういったイベントに学生が参加しない、できない理由として、私がそうだったのですが、イベントがサークル内で行われているとか、いつも決まったメンバーで行われていて、参加しづらいといったものがあるのではないかと考えました。そこで、留学生、日本人学生、教職員を交えたオフィシャルで、それでいてカジュアルな本プレゼンテーションイベントは、ただ楽しいだけでなく、純粋に英語に、国際文化に触れたいと思っている学生にとっても良い機会になるのではと思いました。時間を決めて英語でプレゼンをすることは、今後研究や仕事でも大変役に立つ経験であると思います。聴衆にとっても英語で質問する技術がつきます。発言できなくても、プレゼンを聴く技術がつきます。そしてイベントを通して、他文化への理解が養われ、また学生、教職員間の交流が生まれます。誰にとっても、参加しやすく、国際交流ができ、英語の力もつくような機会に本イベントがなればと期待しています。

2presentation.jpg原田:本イベントは、海外に関する知見を広げることの他に、英語に慣れる場を提供するというものがありました。私の個人的な意見ではありますが、日本人は英語を話すことに対する抵抗感を持っています。英語を話したいという思いに反して、ネイティブのように話せないことに劣等感を感じるからです。実際、幼いころから小学校、中学校の英語の授業などで、ネイティブをまねて英語を話す学生を茶化す周りの学生や英語になったとたん声が極端に小さくなる人を目にしてきました。そして私自身も本学に入るまで英語を話すことに抵抗がありました。しかし、大学で様々な留学生に交じり、彼らが英語を話す姿を目にするたび、英語は話す人の第一言語や個性によってそれぞれが変化し、違った音を持っていることに気づきました。今や正しい英語なんてないと感じました。また面白いことに彼らの英語は、決してアメリカ英語やイギリス英語に完全に準じているわけではなく、時にはオリジナルの表現があったり、時には発音違うのではと感じてしまうことさえありましたが、誰もが堂々と英語を話していたのです。そこからこれは島国で多言語に触れることの少ない日本特有の問題であると感じました。私は、英語が使う人の環境によって自由に変化していて、コミュニケーションのツールとして成り立っている限り間違ったものなどないと考えています。本イベントでは今後も、留学生だけでなく日本人の学生にも発表していただくので、彼らの姿を見て、英語に対する考え方の変化につながっていくことを期待しています。

Q2:どのような経緯でこの企画に参加しましたか?

原田:開催の一か月前、リム君から英語でのプレゼンテーション企画を手伝ってほしいという依頼がありました。私自身一年前に国際交流クラブで似たイベントの開催経験がありましたが、その際は企画を継続させるための人手や人脈がなく、一度きりの企画になっていたため今回改めて、このようなイベントを企画することとなりました。

川上:TUTグローバスハウス内のSNSで、イベントをしたいという話は前からあったのですが、実施に移るにあたり、私にグローバルハウスでのイベントの企画・運営をしていた経験があったので、リム君に声をかけてもらい一緒に活動することになりました。

Q3: IUFを通してどんなことを実現したいですか?

リム:大学内に多様な価値が流れまわることを実現したいです。全ての思想や話を大切にしてあげたいと思います。そして、学生自身が多文化の環境にいる重要性と利点を理解して、学生生活あるいは将来グローバルな社会を出る際に良いインパクトが与えられるように、国際的視野を広げられればと思います。また彼らにとって、様々な背景を持つ人々とアイデアを交換できるこのプラットフォームは、モチベーションとなり、新しいインスピレーションを得られる非常に重要なものだと考えています。

Q4 : イベント初回を終えての感想は?

3audience.jpgリム:第一弾のイベントは予想以上に成功したと思います。スピーカーの方が、事前に決めたテーマを沿って素晴らしい話しをしていただいたおかげで、最後に良い結論ができました。イベントの後、参加者がポジティブな感想やコメントをしてくれて嬉しかったです。参加者が私たちのイベントから何かを得られるのは、このイベントの最も重要な目的です。今回経験不足でうまくいかないことがいくつかありましたが、初回のイベントはいい始まりだと考え、頑張ってやり続けたいと思います。

田中:第1回目のイベントなので、至らないことも多くまだまだですが、スピーカーと参加者が意見交換をするような場になっていたように感じました。より良くしていきたいという思いは勿論ありますが、第1回目としては満足しています。

20180710-1.jpg川上:初回で、どれくらい人が集まるか不安だったのですが、想像以上にたくさんの方にお越しいただき安心しました。私のタイマーの扱いが下手で申し訳なかったのですが、プレゼンターの素晴らしいプレゼン、参加者との活発な質疑応答、IUF他メンバーのサポートのおかげでとても良いイベントになったと思います。みなさん、本当にありがとうございました。

原田:まず初めての開催にもかかわらず、たくさんの参加者に来ていただき、イベントが無事終了したことに安心しました。私は今回司会者として、参加しました。あれだけの人数の前でほとんどアドリブの進行をするというのもなかなか大変で、とてもいい経験になりました。今後も第二回、三回と開催していけたらと考えておりますが、少しずつ日本人の参加者が増えてくれることを期待しています。

Q5 : 次回への意気込みを聞かせてください。

リム:このイベントは有意義なものと信じていますので、これからより良いイベントをしていきたいと思います。もちろんシェアする側と聞き手側ともより広く多くの人が関わってほしいです。

田中:今回のイベントでは、スピーカーがどんなことを話すのか等について事前に十分な告知ができていませんでした。そういった事務的なこともそうですし、参加者からの意見がもっと出るように工夫をしたいなと考えています。

川上:初回を終えて、私自身の、またイベント自体の改善点を見つけられました。今回の反省を次回に生かし、よりよいイベントにできるように頑張っていきます。

原田:次回は第二回目となります。大まかな流れは把握できましたので、次回は第一回目よりも会場が盛り上がるように司会や会場準備などを検討していきたいと考えております。

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第1回は、"Discover Japan, from inside and outside"をテーマに、約40人の参加者と4人のスピーカーが「中から/外から見た日本」について英語で活発に意見交換し、楽しく学びのある場となりました。今後も様々なテーマで、月一回のペースでイベントを開催する予定ということです。 4人の立ち上げメンバーの思いがこもったこのイベント、ますますの発展が期待できそうです。

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  • グローバル技術科学アーキテクト養成コース(Global Technology Architects Course: GAC)

グローバル社会で活躍する意欲を持つ日本人学生と外国人留学生のためのコースです。GACの教育プログラムは、「グローバル・コミュニケーション能力」「多様な価値観の下での課題解決能力」「世界に通用する人間力」を養うカリキュラムで構成されています。GACの学生はシェアハウス型学生宿舎「TUTグローバルハウス」で生活しています。

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