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【体験談】コロナ時代の留学|ガン スエンさん

掲載日:2021年06月25日

2020年4月にグローバル技術科学アーキテクト養成コースに入学した、マレーシア出身のガン スエンさん。コロナ感染症の影響で渡日が遅れるなか、どんなことを考え、どのように過ごしたのかをレポートしてくれました。
2021年6月3日に本学で開催したシンポジウム『With /Afterコロナ時代の海外留学と学生活動~学生の声と事例~』での発表をもとに再構成してご紹介します。

コロナ時代の留学
beach_2.jpg 〜シンポジウム「With/Afterコロナ時代の海外留学と学生活動」の発表より〜

GAN XUAN(ガン スエン)さん
機械工学課程 2年(2021年6月時点)

2020年4月入学
マレーシア出身

日本の技術とそれに向き合う精神、奨学金、そしてGACの理念への興味で留学を決めた

mt_fuji.jpgコロナ時代の留学について私の経験を発表したいと思います。この写真は、東京での14⽇間の待機が終わってから、豊橋に来る新幹線の中で撮った初めて⾃分の⽬で⾒た富⼠⼭です。去年の12⽉6⽇、その特別な⽇に撮影した特別な富⼠⼭だと思いました。

まず、少し⾃⼰紹介をしたいと思います。私はマレーシアで⼩学校に6年間、中学校に5年間通ってから、さらに同じ中学校で2年間の⼤学準備コースで学びました。⽬標は⽇本に留学して、技科⼤に⼊ることでした。趣味はピアノを弾くことで、最近はサイクリングもやっています。

日本に留学することを選んだのには、理由が3つあります。

1)⽇本から発達的な技術と、技術に真剣に向き合う精神を学びたかったから

2)⽇本に留学すると奨学⾦をもらえる予定だったから

3)TUTのGACコースの理念に興味を持ったから。いろいろな国や民族の友達を作ることができるから

マレーシアの私の中学校では生徒は全員中華系でしたので、他の民族の友達は全然いませんでした。多民族の国であるマレーシアに住んでいるのにも関わらず、です。だから、GACは絶対に⼿放してはいけない良い機会だと思いました。

⽇本では⾃分の力で⽣活するつもりでいました。奨学⾦で授業料を払い、アルバイトの給料で家賃や⾷費などを払います。実は、去年コロナの影響で⽇本に来られなかった期間、4⽉から10⽉までの奨学⾦はもらえなくなったので、とても困りました。技科⼤同窓会からの緊急⽀援⾦と、ある先輩のおかげで、今は全てが計画通りに戻りました。これからもうまくいくことを願っています。

オンラインで授業やイベントに積極的に参加し、渡航後に備える

技科⼤では昨年度の授業は5⽉から始まりましたが、私はマレーシアから授業に参加しました。⽇本語の授業は全部オンラインで⾏いました。5人の先生が教えてくれ、各先生のスタイルや教え⽅があり、違うことが学べました。これは⾯⽩く、すごく勉強に役⽴ったと思います。私は今まで⽇本語を学んだことがなかったので,最初に⼀番難しかったのは、先⽣たちの名前を覚えることでした。

マレーシアにいた期間には、もっと⽇本語を練習するため、技科⼤の国際交流クラブが開催した、「J-Talk」という⽇本語で交流するためのイベントに参加したり、グローバルハウス学生会(GHSC)に参加したりしました。GHSCに参加していたおかげで、グローバルハウスに住んでいない私がここでの⽣活も想像できるようになりました。

そして、その時に⼀番寂しかったのは、夜にメールで送ってもらった対⾯授業のビデオを⾒る時でした。その時の私はフェイシャルマスクをしながら、同期⽣の皆の後頭部しか⾒えないビデオを⾒ていました。

ついに日本へ!

snowy_day.jpg10⽉28⽇についに技科⼤からメールが届きました。そして、技科⼤の渡⽇に関するブリーフィングセッションに参加し、もう⼀度渡⽇の準備をしました。そのあとに様々な問題が起きましたが、勉強をしながらもなんとかやり遂げることができました。

入国後、東京で14日間待機しました。待機生活はシンプルで、オンラインやオンデマンドの授業を続けながら、ホテルの部屋で過ごしました。その時は勉強が忙しかったから、実はあんまり寂しいとは感じませんでした。ただ、東京にいても遊べないのは残念でした。

それから2週間後に技科⼤に着きました。でも、ずっと楽しみにしていた対⾯授業は⼀週間しか受けることができず、またオンラインに戻りました。

beach.jpgこの写真は今年の4⽉に同じユニットに⼊ってきた新⼊⽣のための歓迎会で、その少し前には、何⼈かの友達と⼀緒に、近くの伊良湖岬まで⾃転⾞でちょっとした旅をしました。

今の留学⽣活はもちろん予想とは⼤きな違いがありますが、コロナ時代でできることを最⼤限にやりたいです。授業以外に、⽣活のため近くの道の駅でバイトをしており、そこでもたくさんのことを学んでいます。コロナが早く収束することを願っていますが、今⼀番いいのは、できないことを考えずに、コロナと戦いながらできるだけ良い留学⽣活を送ることだと思います。私は⽇本に来てから、⽇本のことをもっと理解できるようになったし、初めて⾃分で⽣活もできているし、良い経験をしています。ただもっといろいろなことをたくさん経験できると良いなと思っています。これからもここの友達と⼀緒に良い留学⽣活を送るために頑張ります。

sakura.jpg
大学前の桜並木
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発表の様子

(シンポジウムでの発表をもとに再構成しました)


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